今回はクレジットカードの国際ブランドに関しての話をしたいと思います。
クレジットカードの国際ブランド
クレジットカードには、いくつかの国際ブランドが存在します。
お店の店頭やレジの周りに、「VISA」「JCB」といったステッカーなどの表示があるのを見たことはないでしょうか?
このロゴで表示されているのが、クレジットカードの国際ブランドで、表示のあるお店ではそのロゴが入ったクレジットカードを使用できるということになります。
この国際ブランドというのは、クレジットカードでの決済のシステムを提供している会社で、実際にカードを発行しているのは、これらのブランドと提携をしているカード発行会社になります。
著名な国際ブランド
有名なところで、皆さんもよく目にするものとしては、
- VISA (ビザ)
- Mastercard (マスターカード)
- JCB (ジェーシービー)
- American Express (AMEX、アメリカンエキスプレス)
- Diners Club (ダイナースクラブ)
などがあるかと思います。
最近では、中国発の国際ブランドである、6 銀聯(ぎんれん・ユニオンペイ) というブランドも見たことがあるかもしれません。
1 の VISA が、世界で最も知名度が高いブランドといわれており、世界各国で使用できるお店や、キャッシングでの現金引き出しができるATMの数は非常に多いです。
2 の Master Card もVISAと同程度かそれ以上に使用できるお店の数が多いです。
個人的な感想としては、VISAは世界中どこでも強いですが、ヨーロッパではMasterCardの方が使用できるお店が多いかなという印象です。
3 の JCB は日本発のブランドですので、日本国内で強いというのはもちろん、日本人が多く観光に行く地域に関しては特に、カード会員向けのサービスが充実しているという印象です。日本人のあまり訪れない地域では、使用できるお店が限られます。
4 の American Express はカード会員向けの様々な特典が充実していてアメリカ圏では特に強いブランド、5 の Diners は年会費が高いものの世界各国の空港に独自提携のラウンジが多数あったりする、どちらも高級感があるクレジットカードブランドとなっているのが特徴です。
6 銀聯カードは、中国からの観光客などが多く利用をしているため、最近になって日本でも使用できる場所は増えてきてはいますが、VISA・Master・JCBに比べるとやはりかなり少ないという印象です。
どのブランドを選ぶのかも、申し込みの時には一度は迷う点ではないでしょうか。
国際ブランドシェアなどは?
購買トランザクション(回数)を調べた下記の会社によると、世界でのシェアはVISAが44%、銀聯が27%、Master Cardが25%といった感じだそうです。
(出典データ:THE NILSON REPORT)
世界中での国際ブランド別の購買トランザクション回数(2017年)
使用した金額だと、VISAが56%、Naster23%、銀聯13%、AMEX3%、JCB1%、Diners1%となっているようです。
(出典データ: THE NILSON REPORT、2015年)
また、他の調査による日本国内での使用に関する調査では、VISAが約55%、次いでJCBが30%、Master Cardが12%という結果だったようです。
出典:イソプス クレジットカード利用実態調査(2016年)
これらのシェア率をあまり気にする必要はありませんが、国内海外ともに、VISA、Masterは多く使用されており、日本国内ではJCBも多く利用されているということがいえるでしょう。
おすすめのブランドは
さて、上記の事項を踏まえて、クレジットカードの国際ブランをを選ぶことになります。
私のおすすめはこちらの順です。
VISA と Master Card であれば、全世界中で使用できるお店の数が非常に多くなりますので、国内だけでなく海外も含めてどこに行っても使用できるお店が非常に多く、クレジットカードの利用に慣れていない方も含め、ぜひお勧めできます。
カードの種類も非常に多いので、自分の好みにあった中でいろいろなカードを選ぶことができます。
JCBカード は日本国内の使用メインであればお店の数は多く、独自の会員ポイントなどのメリットもあり、カード初心者にもお勧めはできます。国内でのキャンペーンなども数多く存在しますのでお得感はあるかもしれません。
American ExpressやDiners Club は、使用できるお店の数が少なくなってしまうため、クレジットカード初心者の1枚目のカードとしては少しハードルが高いと思います。既に他のクレジットカードを使用していて、さらに一段階上のメリットがほしいと考えている方向けのブランドだと思います。
年会費が高額なものも多くなりますが、そのかわりに会員特典がかなり充実しているので、旅行が多い方や会員向けの特別な体験を求める方などにとっては、選択肢の一つになると思います。
(普通よりも上のサービスを期待したい人向けです。
私的には、オーストラリアやアフリカなど一部の国では使用できるお店が少ない気がしましたが、さすがにハイブランドのカードですので、高級なお店では使用できるところが多いという印象でした。)
銀聯カードに関しては、中国や香港に長期で滞在する予定があれば、選択肢としてはありだと思ます。
もちろん中国でもVISAやMasterCardが使用できるお店も多いですが、地元の人がほとんどというお店なども含めると、さすがに銀聯が強いということになります。
カード発行会社
さて、クレジットカードの国際ブランドのほかに、カードを実際に発行してくれる会社が存在します。
特に、VISAとMaster Cardに関しては、自社でのカード発行をしていない国際ブランドになります。したがって実際にカードの申し込みや発行をするのは、各カード発行会社ということになります。
JCBやAMEXは自社でもカードの発行をしていますし、委託先にてカード発行をするというものもあります。
Diners Clubに関しては自社発行しかしていません。(日本国内での発行は三井住友トラストクラブという会社名です。)
カード発行会社で日本国内でよく聞くものでは、三井住友カード、ジェーシービー、三菱UFJニコス、ユーシーカード、クレディセゾン、ジャックス、楽天カード、JALカード、ANAカード、ビューカード、イオンカード・・・・など、本当に数多くの会社があり、クレジットカードの種類は日本国内だけで1,000種類以上にもなります。
金融系・信販会社系だったり、ネット系・小売店系・航空会社系・私鉄系など様々な会社がカードを発行していることになります。
どこの発行会社のカードがいいの?
各カードごとに、独自のポイント還元システムがあったり、カード顧客のための様々なサービスが用意されています。
クレジットカード会員向けの特典の内容は、それぞれのカードにより大きく違いますので、申し込む際には実際に自分がよく使う場所などのシチュエーションを思い浮かべて、複数のものを比較してみて選ぶのが良いと思います。
また、カードによっては入会金や年会費やがかかるものもあり、年会費も数千円~数万円までと様々ですので、それらも加味した上で、一番自分のライフスタイルに合っているものを選んでみてください。
私の場合には、飛行機の利用が多くマイルを貯めるためにも航空会社系のクレジットカードを使っていたり、自宅近くのショッピングモールの駐車場無料が目当てでショッピングモール発行のカードを作ったり、よく使うネットショッピングでの割引のためにネットショップ系のカードを作ったりと、理由によっていくつかのカードを使い分けています。
皆さんも、このwebなども参考に、ご自分に合ったクレジットカード選びをしてみてください。